福岡に今年度３バンケットの規模で年間650組という驚異的な婚礼稼働率を誇る結婚式場がある。冠婚葬祭互助会のラック（柴山文夫社長）が運営する「RITZ５」である。
　福岡といえば業界の誰もが認める全国最激戦区。加えて同式場は開業からすでに20 年を経過し特筆するようなハード面でのアドバンテージはない。その快進撃を支えているのは、ひとえに" 人" の力である。
　中でも最前線でお客様と接する現場スタッフのパフォーマンスの高さが同社の強さの源泉となっている。従業員の平均年齢が29 歳という若さにも関わらず、圧倒的な" 現場力" を生み出す秘密は、同社ならでは「若手社員コーチング」という独特の取り組みにある。
　社会人経験がまだ数年に過ぎない20 代社員たちを覚醒させ、短期間で一流のビジネスパーソンへと育て上げる「若手社員コーチングの魔法」をひも解いてみた。