業界の敵か味方か新勢力か?
狙いは「良い商品が適正価格で売れること」
衣装、美容、装花、写真、動画、司会者、指輪など、「結婚式にまつわる商品・サービスならCORDYで探せないものはない」ほどの圧倒駅な品揃えを目指すウェディング版【Amazon】が2019年初旬にリリースされる。
同じアイテムでもリーズナブルから高級品まで、定番から最新トレンドまで網羅することで、「なし婚」層を含め、結婚を控えるすべてのカップルに利用してほしい考えだ。サイトでは「マイページ」のような機能で結婚式準備の進捗管理や予算管理もできるほか、「自分で選びきれない」というユーザーに対しては、ネット上で相談やアドバイスをする専属プランナーもスタンバイ、ワンストップで結婚式準備ができるようサポートする。
CORDYへの掲載は無料、サイト経由で取引が成立すれば手数料が発生する。パートナー企業にとってはエンドユーザーに直接販売できる新たなチャネルとなる。CORDYで選んだ商品の"持ち込み料"の問題も浮上するが、各会場の持込みに対する姿勢などの情報を提供できるサービスも開発中だ。
このシステム開発の最大の狙いは、「良い商品、かつ適正な価格設定だからモノが売れる」という市場の競争原理の健全化。会場はパートナー企業への送客を約束する代わりに保証金や高額な中間マージンを要求し、パートナー企業は会場との契約に甘んじて商品開発やサービス改善に力が入らない。
会場もプランナーもパートナー企業も、本質的な実力で勝負する必要性がこれまで以上に求められるだろう。