ここ最近、結婚式の人気ブランドとして急浮上しているウェディング サーカス。特にインスタグラムでは、感度の高いユーザーの支持を集め、花嫁世代にとってあこがれの的となっている。創業4年目で5店舗を展開し存在感も十分だが、運営企業については謎に満ちている。どのようなビジネスモデルを展開し、どのようにして世間の注目を集めているのか、その真相に迫る。

土日だけでなく平日もコンスタントに売り上げが立つ"ハイブリッド経営"

運営会場はもともと企業のパンフレットやファッション誌の撮影などで利用されるフォトスタジオ。会場によってはイベントや展示会、ファッションショーなどでも利用されており、中には平日が半分の売り上げを占める、または土日の売り上げを圧倒的に上回るという会場もある。収入源がブライダル事業だけではないため、無理に利益追求しすぎずに済むのだ。

全アイテムの持込フリー、ドレス・引き出物は中間マージン"0"

同社では、クリエイティブ系職業に就いているような新郎新婦をターゲットとしているため、フォトグラファーやデザイナーの友人知人に結婚式準備を依頼できる環境にあることが多いと考え、付帯サービスの持込制限はナンセンスと捉えている。一方で、フォト・ムービー・フローリスト・ヘアメイクなどビジュアル面を左右するパートナーはクオリティに信頼のおける企業を提案している。

大手情報誌に掲載しないインスタ主体のPR戦略で"めっけもん"感創出

同社がターゲットとしている顧客はおしゃれ感度が高い傾向にあり、知る人ぞ知る穴場に価値を感じる傾向も強い。また創業時からウェディングドレスにレザージャケットやキャップを組み合わせるなど斬新なイメージの画像を次々を発信し、センセーショナルなビジュアルにこだわったブランディングを図ってきた。

あえてターゲットを絞ることで生まれる利益も

感度の高いカップルというターゲティングは、学生時代の「クラスの人気者」で自然と友人が多い傾向にあり、平均列席者数が90~100と都内平均よりも20名ほど多くなるという。またゲストも含め、新郎新婦が積極的にSNSへ投稿する確率が高く、インスタでの拡散が進むというのもメリットのひとつだ。

9201.jpg

9202.jpg

9203.jpg